第7章 奇跡

 

   発表会前日のこと。

   最後の方の台詞をなかなかおぼわらないでいた2人。

   「やっばいなぁ・・・明日だってーのに。」

  ぴいんちぃぃっ!

 

  結局そんなまま発表会の日になってしまった。

  自分らの番は5番目。ライバル校の演技を見て評価なんかしている佑一。

  「ばか。」

 

  自分らの番の前・・・衣装を付けて台詞覚え。

  ・・・台詞覚え?

 

  「だぁぁぁぁぁああああああっ!最後の台詞なんだっけ?」

  「やっぱしおぼえときゃよかったのに。」

  「どあほ」

  「こーなったらやけだぁぁ!」

  「あんたなにかんがえとんのっ」

  「今までおぼわらんだのに1回でおぼわるはずねーだろー!」

  「僕の演技精神にかけてんだぁぁ!きっとうまくいく!」

 

  そして・・・自分らの番がきた。

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