1. 練習の日々

 

   演劇部は、12月中旬にある発表会のために、役決めをしていた。

   シナリオは、島先生のオリジナルだ。

   ひょんな事で出会った恋人同士が、雪山で遭難して、救出されるまでのストーリー。

   登場人物は、恋人同士になる男子、女子が一人づつと、

   救出員、雪山に共に行く仲間ら。

   早速、役決めにはいった。

   「さて、役を決めるぞぉー」

   と、島先生が言ったとたんに、大輔が、

   「主役は我が演劇部のエースの佑一がいいと思いまーっす」

   「エースってよぉ・・相手役どうするつもり?」

   「おまえやる気まんまん?」

   「…。」

   「相手役は美香にキマってんだろ!」

   「え、ちょっとぉ…。」

   …そんなわけで、役はさっさと決まった。

   主役は佑一、相手は美香、その2人と共に雪山に行くのが大輔、雅史、由紀、純子。

   救出員は太一、祐介、由里。

   そのほか。

 

   早速練習が始まった。

   さすがは演劇部だけあって、すばらしい演技力。

   練習は、順調に進んだ。

 

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