演劇部は、12月中旬にある発表会のために、役決めをしていた。
シナリオは、島先生のオリジナルだ。
ひょんな事で出会った恋人同士が、雪山で遭難して、救出されるまでのストーリー。
登場人物は、恋人同士になる男子、女子が一人づつと、
救出員、雪山に共に行く仲間ら。
早速、役決めにはいった。
「さて、役を決めるぞぉー」
と、島先生が言ったとたんに、大輔が、
「主役は我が演劇部のエースの佑一がいいと思いまーっす」
「エースってよぉ・・相手役どうするつもり?」
「おまえやる気まんまん?」
「…。」
「相手役は美香にキマってんだろ!」
「え、ちょっとぉ…。」
…そんなわけで、役はさっさと決まった。
主役は佑一、相手は美香、その2人と共に雪山に行くのが大輔、雅史、由紀、純子。
救出員は太一、祐介、由里。
そのほか。
早速練習が始まった。
さすがは演劇部だけあって、すばらしい演技力。
練習は、順調に進んだ。
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