Vo6 

 楽しいディズニーランドの午後も、終わりに近づいてきた。集合時間まであと30分。
 実際、何故かボクらのグループは・・・ゲーセンで1時間は時間をつぶしたのだ(汗;
 夕飯を食うことさえ忘れて楽しんでいた。夕飯・・・?
 「あぁぁぁぁ、夕飯食ってないぞボクら!どっかで食わな!」
 「そうやな、せっかくチケットがあるんやでなー。」
 ディズニーに入る前に、夕飯代としてチケット1500円分が渡されていた。つかわなソンだ。
 「やばい!あと15分!早く食えっ!」
 「んなこと言われたってそんなに早く食えるかぁぁぁ!」
 「・・・あ、あれ見ろよー、パレードやっ!」
 「うお、すっげーきれいやん!」
 夜のパレードは実に綺麗だ。ボクは即写真を撮った。
 ・・・現像した後で見たら、全然上手く撮れてなかったのだが。   (事実です。by作者)

 「はぁっ、はぁっ、はぁっ・・・間に合った;」
 「おつかれさーん。でも、走った意味ないよアンタ。」
 集合場所に着くとたんにはるかに言われる。
 「どーゆー意味・・・あ、そう言うことか・・・」
 どういうことかはすぐ分かった。集合時刻になったのに、まだほとんど集合していないっ!
 「しかもうちのクラスが大半。」
 あー、室長として情けない。(−−; あーあ、タイムオーバーだよ。
 結局。集合時刻より15分遅れて全員が揃った。
 「で、はるかはディズニーどうだった?楽しかった?そんなにおみやげかかえて・・・」
 「楽しかったよぉ。アタシめっちゃ遊んだし、おみやげも買えたし☆」
 「お前は買いすぎ。一体誰にそんなにみやげ買ってくねん・・・」
 「えっと、親と、おじいちゃんおばあちゃんとこと近所のオバサンに親戚のオバサンにいとこに・・・」
 「いちいち数えんでええっつのッ!」(笑)
 「だって誰にみやげ買ってくのって言ったもん!」
 はるかは笑いながら言う。
 「こ、コイツは・・・;」
 こんな状況にボクは和みさえ覚えるようになっていた。
 コイツはそう言うヤツなんだ。まぁ、明るい以外にとりえがあるのだろうか、とまで思うのであった。

 泊まるホテルに着くなり、ルームメイトの祐作はみやげものを整理し始める。
 「も、もうそんなに買ったのかっ?」
 「おう、先に買っとこうと思って。」
 「でもさぁ、後で買ったほうが荷物として楽なんじゃぁ・・・」
 「どういう意味?」
 「だから、先に買っておくと移動するとき土産物を持ったままかなり行動しなきゃならないから・・・」
 「はうっ;そ、そうか・・・」
 今頃気付いたんかワレ。まぁいいか。
 といつつ自分はゲームボーイを始める。
 「よくバレやんだなぁ。禁止されとるゲームボーイを・・・」
 「へへ。テクニックテクニック。そう言うお前こそ持ってるんやからさ。」
 「よっしゃ、通信しようぜ。」
 そう、ゲームボーイ持ってきてはいけないものではあった。しかーし、ホテル内で暇だと思ったボクらは隠して持ってきた!
 「室長がそんなコトしてていいの?!」とはるかにも言われた。べつにいいだろうが。そう言うもんさ(笑)
 そう言えば持ち物検査に引っかかったヤツも居たなぁ・・・そこは隠すテクだな、テク。(悪いヤツ)
 他の部屋に行って遊びたかったけど、廊下にも出てはいけない為に無理だった。
 だから仕方なくゲームボーイなどを持ってきたのである。(仕方なく・・・?)
 ゲームボーイをしばらくした後、祐作はテレビをつけ始めた。
 もう夜12時を過ぎている。テレビなんかつけたら・・・
 「うお、いきなりエロな番組がっ!見ようか幹久。」
 「誰が見るかぁっ!おいコラ消せぇっ!」
 ボクはそーいうものが少々キライであった。中3でアンタそういうものに手ぇ出したらあかんで・・・
 人間の性欲って恐ろしいものがある。(−_−
 実際、ボクの友達にはエロいヤツが多い。もう、そう言う時代なのである・・・
 「なんでこの時代、エロいのが多いのかねぇ・・・」
 「人間やからっちゃう?」
 あ、なるほど。ボクは祐作のこの言葉である程度納得してしまった。
 「人間やから、ねぇ。」
 「人間なら誰でも性欲はあるやろ。特に男はな〜。」
 「ボクはちょっとそういうのはなぁ・・・」
 「なんでさー、お前も男やろ?」
 「人間、子孫残すこと重要やから性欲も必要やけど、今の時代、人間そう言うのを軽はずみにみとるやん!
  恋愛イコールエッチとか考える人もおるやんっ!アレは絶対ボクは違うと思うわ。
  とにかく今の若者はエロすぎるっ!もっと純粋にいかなあかんっ!」
 「み、幹久お前なぁ、そんなオヤジくさい話を真剣にはなさんでもええわ;」
 くはっ、つい真剣になってしまった。うーん、そう言う話になるとどうも真剣に考えてしまう・・・
 若者のくせに変なクセ。 でも、マジでそう思うことは主張するタイプやから。
 「まぁ、お前に行ってもムダやな;てか、このテレビはあまりにもヤバイやろ。」
 「そうそう、ムダムダ。じゃぁテレビ消して何しよう。暇やん。」
 「そうやなー・・・」

 結局トランプやゲームボーイやらをしてしばらくを過ごした。
 恋愛観の持論を真剣に展開して少々疲れたかな。(笑)
 その疲れたボクよりも先に祐作はぐーすかと寝てしまったのだった。
 そのだらしない寝顔をボクは写真におさめてやった。(笑)
 眠気が襲ってきたので、ウォークマンを聞きながらベットに入った。
 明日への期待を胸に・・・

 第7章へ続く

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